タレント中居正広さん(52)の女性トラブル問題で、週刊文春は、フジテレビ社員が女性を食事会に誘ったと当初は報じたが、その後に中居さんが誘ったと続報で目立たないように修正したと批判され、電子版で訂正・お詫び記事を出す事態になった。
それでも、同誌は、社員が「トラブルに関与した事実は変わらない」と主張している。フジテレビは、一貫して社員の関与を否定しているが、本当にそのような事実はあったのだろうか。
橋下徹氏の指摘きっかけに、文春が追記後にやっとお詫び
文春が初めてこの問題を報じたのは、電子版では、2024年12月25日付記事だ。
そこでは、女性は、中居さんとテレビ関係者を交えて3、4回食事したことがあるとし、トラブルのあった食事会は、フジテレビ社員に言われたので断れなかったと女性が明かしたとする知人の話を紹介した。
ところが、同誌は、この問題について元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏にインタビューした25年1月27日付記事の中で、その最後に誤報とも言えるような追記を行った。それは、女性は中居さんに誘われており、フジ社員が設定した食事会の延長と女性が認識していたと続報で修正した、というものだ。
インタビュー記事で、橋下氏は、こうした点を指摘し、「事実を訂正した上で謝るべき」だと文春に迫っていたが、追記には、訂正・お詫びの表現はなかった。
27日は、この記事が出た後、フジテレビ幹部の出直し会見が行われた。社員の関与を巡って記者らから突き上げが相次ぎ、会見は、10時間超にも及んだ。そして、翌28日になって、初報の記事に「訂正」が出され、その後の取材で女性は中居さんに誘われたことなどが分かったとして、「お詫びして訂正いたします」と謝罪した。やっと橋下氏の求めが実現した形だ。
続いて、文春の電子版などで「中居正広・フジテレビ問題について」と題するコメントが出され、初報記事について、「お詫びした上で、修正を追記しています」と告知した。その一方で、この社員が事件直前に中居さん宅のバーベキューに女性を連れて行くなどし、女性もその延長と認識しているとして、社員が「トラブルに関与した事実は変わらない」と強調した。