新潟県三島郡の「出雲崎レトロミュージアム」が、2025年2月3日に閉館する。
一部利用客からの「破壊行為」やマナー違反などを理由に閉館を決めた。SNSでは客のモラルの低下を嘆く声が相次いでいる。
マナー違反を注意しても親が逆ギレ「心が折れて」
「出雲崎レトロミュージアム」は、「昭和の古き良きブリキのおもちゃ」や「アナログな昭和のおもちゃ」を展示する博物館だ。館内では、「歴史のおもちゃを今の子供達や若者世代に見て、遊んでもらいたい」という思いを元に、実際に当時のおもちゃを遊ぶことができる。
懐かしのおもちゃに触れることができるとして人気を集めたが、利用者のマナー違反が相次いだことで館長の中野賢一さんが閉館を決意したという。
新潟総合テレビ(NST)による「『心折れた』"破壊行為"相次ぎレトロミュージアム閉館へ...問われる"利用者のマナー" 子どもを注意した館長に親が逆ギレ『触れるような状態にしておくな』」との報道では、おもちゃの自動販売機のボタン(返却レバー)が取れてしまっていた様子を伝えた。
中野館長は、「子どもが(おもちゃなどを)壊してしまうのは仕方がない」と語る一方で、親のマナー違反に心を痛めているという。
NSTによると、親子で言い合いみたいな状況のなか、ある子が展示してあったおもちゃを落としたため、子どもに注意をしたところ、「その子どもの親から『だったらこんなところに触れるような状態にして出しとくんじゃねえよ』という言い方をされて。それでちょっと心が折れて」と中野館長は語っている。