中国人の春節旅行先、日本が一番人気 落とすお金も国別でトップ

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低迷続いた中国人インバウンド

   訪日中国人旅行者というと、多くの人が「爆買い」を思い浮かべるだろう。コロナ禍前は中国人旅行者が百貨店や家電量販店に殺到し、中国のモバイル決済アプリ「アリペイ(支付宝)」「WeChat Pay」の導入も進んだ。

   しかし、2020年に始まったコロナ禍でインバウンドは消失。日本政府が2022年秋に水際対策を大幅に緩和して以降、訪日外国人旅行者は徐々に戻ってきたが、福島第一原子力発電所の処理水放出で中国の対日感情が悪化するなど、複数の要因で中国からの旅行者は回復が遅れた。

   思えば昨年(2024年)の春節期間、普段から中国経済を取材している筆者は複数のテレビ局から「中国人の間で青森旅行が人気のようだ」「スキー場に中国人がたくさん来ている」ことに対してコメントを求められた。が、中国でそのような情報は少なく、「本当に中国人ですか? 台湾人じゃないですか」「ゼロコロナ政策で何年も海外に行けなかった中国人が、数年ぶりの海外旅行先に青森を選ぶのは考えにくい」と答えた。

   実際、JNTO(日本政府観光局)の統計を見ると、2024年2月の訪日中国人旅行者は2019年比36.5%減の45万9400人で、台湾の50万2200人(同25.6%増)を下回っている。昨年の春節インバウンドを盛り上げたのは、中国人でなく台湾、香港を含めた「中華圏」の旅行者というのが実態だった。

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