親しみ持たせるエンタメ系はNG、仕事のアピールで勝負
――就活生がマイナスのイメージを持つ企業のコンテンツの具体例が非常に面白いですね。「癖の強い朝礼」「上司が偉そうな様子や、上下関係がはっきりしている様子」「ダンスをしている様子」「集まれ!みたいなもの」などなど。こうした具体例から就活生がSNSを見るポイントは何だと思いますか。
服部幸佑さん SNSを通して、ある程度自分が入社した時のことをイメージしているのではないかと思います。「新入社員が踊っている」「集まれ!みたいな癖の強い朝礼」など、自分がこの会社に入ったときにもやらされるのではないか...といった、入社後に不安に思うような内容はネガティブに感じてしまうのでしょう。
――こういう具体例を見ると、逆にSNSでくだけた感じを出し、親しみやすくすると裏目に出るということですか。企業側はどういうSNSを発信すれば、就活生にプラスのイメージを持たれるでしょうか。
服部幸佑さん 親しみを持ってもらうための内容を発信することもよいかと思いますが、あくまで学生は情報収集を目的に企業のSNSを見ています。ダンスなどのエンタメ要素が強いものや、事業と関係のなさそうな内容の投稿は敬遠されてしまいます。
ですから、仕事内容を紹介することに撤して、その企業に入社した後をイメージできるような内容でアピールができるとよいと思います。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)
【プロフィール】
服部 幸佑(はっとり・こうすけ)
株式会社マイナビ キャリアリサーチラボ研究員
転職エージェントの営業を経て、物流に関する分析業務を経験したのち2024年に中途入社。現職では主にインターンシップ・就職活動準備実態に関する調査や大学生の広報活動開始前の活動調査を担当。就活生の早期キャリア形成や企業におけるインターンシップのありかたに関心が高い。