カジュアル服装で働くことを望むが、自分だけ目立つのはイヤ
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったマイナビのキャリアリサーチラボ研究員服部幸佑さんに話を聞いた。
――「社会人になった際、どんな服装で働きたいか」という質問に対して、オフィスカジュアルが半数近く占め、Tシャツなどのよりカジュアルな服装を含めると全体の約7割に達しています。これは、男女を問わず職場でもカジュアルな服装を望むというのが最近の学生の傾向でしょうか。
服部幸佑さん 2023年卒(2022年調査)から26年卒(同2025年)のデータを見ると、「オフィスカジュアル」と「Tシャツ、スニーカーなどカジュアルな服装」を合わせた割合は調査当初から約7割で一定しています。服装の選択肢や、自分が着たい服を着て仕事ができるといった自由度を求めている傾向がはっきりしています。
ただ、インターンシップ・仕事体験への参加時は「スーツ参加・私服参加などを企業から指定してほしい」という意見が9割に及んでいます。実際に企業の方と接する場合には、参加者の中で自分だけ違う服装であることがないように、または服装関連で失礼がないように指定通りの服装で参加したいと考えているのではないでしょうか。
――なるほど。あまりにカジュアル過ぎて目立ちたくないという気配りはあるわけですね。
ところで、「どのような服装で働くか」が入社意欲に影響する割合が約4割に急上昇しています。これは言い換えると、企業がホームページやSNSで就活生に発信する際、社員の服装もカジュアルっぽくしたほうがいいということでしょうか。
服部幸佑さん 学生の傾向に合わせて発信することも大切だとは思いますが、ホームページやSNSで発信をする際には実際の職場環境と齟齬がない発信ができているかどうかが、より重要であると思います。
発信した内容では社員がオフィスカジュアルで働いていたが、実際はそうでなかったというようなミスマッチを引き起こさない発信を心掛けることも大切です。