フジ異例の10時間半会見、「記者の質」トレンド入り フリー排除の石丸伸二会見と比べる声も

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   フジテレビが2025年1月27日に中居正広氏とフジテレビをめぐる問題に関して開いた、2回目の記者会見では、記者のありかたも焦点になった。

   質問に際しては1人2問のルールが設けられたが、400名を超える報道陣から質問が絶えず続いたことから27日16時にスタートした会見は、翌28日2時23分にまで及んだ。開始から約6時間後となる22時頃に一度休憩を挟んだものの、登壇者らは退席することなく対応を続けた。質問を含めて、やり取りに注目が集まった。

  • 会見は10時間半にわたって行われた
    会見は10時間半にわたって行われた
  • フジテレビ会見に詰めかけた大勢の報道陣
    フジテレビ会見に詰めかけた大勢の報道陣
  • 会見は10時間半にわたって行われた
  • フジテレビ会見に詰めかけた大勢の報道陣

罵声交えながら執拗にトップを糾弾

   今回の会見では17日の会見から一転、参加媒体は制限せずに各媒体4人まで受け入れ。191媒体、437人が参加し、その中にはフリーランスの記者もいた。

   会見中は主にフリーの記者が罵声を交えながら執拗にトップを糾弾。自身の気持ちや意見を延々と表明する場面や個人の特定につながるような、プライバシーを損ねる質問を連発する行為などがみられた。会見では一時怒鳴り声が飛び交い、指名されていない記者が発言し質問をする時間が続いた。その中で指名された通販新聞の記者は、まず「手を挙げた人が質問するというルールになっているので、そこは守ってください。静かにしてくださいよ、マジで」と記者らに向けて発言していた。

   こうした状況について、Xでは「フリーの記者」「記者のレベル」「記者の質」「記者さん」「記者たち」「記者の方」「記者の人」「他の記者」「記者の質問」などといったワードが「トレンド」入り。記者の姿勢を批判する声が多くあがった。

石丸伸二会見と比較の声あがる一方、フリーの重要性説く声も

   「ひろゆき」こと実業家の西村博之氏は28日、Xで「『記者会見が閉鎖的なのは良くない』と思われてたが、 フリーランスを入れると、 『質問なのに自分語りをしたり、要領を得ない質問や、既に答えた質問をするから時間の無駄になる』という事実を浸透させたのは、功績かもしれない。。」とコメントしている。またひろゆき氏の妻でWebデザイナーの西村ゆか氏も同日、Xで「フリーランス記者の敵はフリーランス記者。みたいな会見だった」とコメントしている。

   ネットでは、10時間超えのロングラン会見で、15日に新政党を設立するとして都内で会見を開いた元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)を思い出す人もいたようだ。石丸氏は、15日に都庁記者クラブで会見を予定していたが、案内がネットに流出し、場所を変更し決行。その際、参加条件として「都庁記者クラブに所属していないメディアに関しては、事前申請ならびに、許可制」「許可の可否基準に関しましては、マス媒体の有無もしくは、登録者数100万相当のネット媒体を有するか否か」「会見中、不規則発言等の進行を妨げるような言動、行為のあったメディアに関しては、途中退出」を掲げ、フリーランスなどの記者を事実上排除する形をとった。

   フジテレビの会見と比較して「石丸伸二の締め出し会見の有用性がフジ会見であらわになってしまったな」「石丸伸二さんのフリー締め出しも一つの正解だった気がする」といった声があがっている。

   一方で、フリー記者を排除することに対しては、「踏み込んだ質問ができる人がいなくなってしまう」「特定の会社に属する記者は、それはそれで何かの柵の中にいる可能性もあるので、フリーの記者という存在は、必要」といった声が寄せられている。

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