「2025年は女性が働きやすく!」予測調査で初めて過半数に 課題は「年収の壁」と「短時間正社員」...専門家が指摘

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仕事と家庭を両立してきた女性たちこそ、これからの時代をリードする

――今回の調査で特に強調しておきたいことと、働く女性へエールをお願いします。

川上敬太郎さん そもそも世の中全体が認識を大きく間違えていると感じるのは、仕事に100%の時間を費やすのが当たり前だった、昭和的な男性の働き方を基準にしていることです。当時の働き方としてはそれが最適だったご家庭は多かったと思いますし、それがベストというご家庭はいまもあるでしょう。

しかし、100%仕事に時間を費やすことができるというのは、家オペレーションを一切行わなくてよいことの裏返しに他なりません。それは決して当たり前のことではなく、実はとても特殊な状態なのだと認識を改める必要があります。
これから基準になるのは、性別問わず夫婦がともに仕事と家庭の両立をはかりながら、仕事での成果も高めていくという働き方です。それを実践するためには、24時間働く覚悟でひたすら時間を費やすことで何とかしてきた時代より、時間当たりの生産性を上げなければならないという難易度の高い工夫が必要です。

――「24時間戦えますか」というテレビCMもありましたね。

川上敬太郎さん もちろん、仕事に100%時間を費やす働き方を否定する必要はありません。ただ、かつてのようにそれを基準視する時代ではなくなりつつあるということです。これからは、誰しもが仕事と家庭の両立という課題に直面することになります。

その点を踏まえると、仕事と家庭の両立に一早く取り組んできた女性たちこそ、これからの時代を引っ張っていく存在になると言えるのではないでしょうか。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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