「2025年は女性が働きやすく!」予測調査で初めて過半数に 課題は「年収の壁」と「短時間正社員」...専門家が指摘

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2025年は「短時間正社員」がクローズアップされる

――なるほど。統計的数字では働きやすくなったはずなのに、それを実感できるかどうかは「半径1メートル以内」の出来事の変化が大きいわけですね。

川上敬太郎さん 結婚や出産をすると、話し合いすらないまま、いつの間にか家事や育児、介護などの家オペレーションは妻の役割だと押しつけられてしまっているご家庭は少なくありません。

働きやすさの実感を得るためには、まず家オペレーションをどう協力し合っていくか夫と話す機会を設けてみるなど、半径1メートル以内の環境改善に一つひとつ向き合い、取り組んでいくことが大切になってくると思います。

その結果、妻が専業主婦になったほうがいいという結論になる可能性もあるかもしれません。しかし、話し合いもなく、なし崩し的に家オペを押しつけられるより、納得感があるはずです。

あるいは、妻も正社員として働きたい思いがあるならば、話し合うことで正社員として働きながら協力して家オペも回す方法を夫と一緒に考えることができます。

同じように、職場にも話し合いや相談を持ち掛けることで、状況が変わる可能性があります。あるいは、話しても埒(らち)が明かなければ、「いまの職場に働きやすさを求めるのは無理だ」と確認できて転職に踏み切りやすくなるかもしれません。働きやすさの実感とは、働き方の現状に対する納得感と紐づく面も少なくないように思います。
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