バウアー「DeNA復帰」でセ・リーグ優勝争いは? 「広島と阪神が厳しくなる」球団OB分析

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    プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が2024年1月27日にユーチューブを更新し、DeNA復帰が報じられたトレバー・バウアー投手(34)に私見を述べた。

  • DeNAの本拠地・横浜スタジアム
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「メジャー以外は日本でずっとやるという腹積もりで来るだろう」

    バウアーは12年に大リーグのアリゾナ・ダイヤモンドバックスでプロデビューを飾り、シンシナティ・レッズ時代の20年に、その年に最も活躍した投手に贈られるサイ・ヤング賞を受賞した。大リーグでは通算83勝を記録した。

    その後、ロサンゼルス・ドジャースを経て、23年にDeNAに移籍した。来日1年目のシーズンは、10勝4敗、防御率2.76で、2度完投した。

    大リーグ復帰を目指して23年オフにDeNAを退団し、メキシカンリーグでプレー。メキシコでは14試合に登板し、10勝無敗、防御率2.48の好成績で最優秀投手賞を受賞した。

    横浜OBである高木氏は、DeNA復帰の経緯について、次のように説明した。

    「メジャー(の球団)が完全に相手にしてくれない。復帰は難しいということで、完全に諦めたような状態でDeNAとの交渉がうまくいったということだろう」

    そして、23年シーズンと25年シーズンにかけるバウアーの気持ちの相違に言及。

    「最初の年度(23年シーズン)は、DeNAは日本で足掛かりを作ってメジャーに復帰できるなら、という契約だった。1年でもやってみないか、みたいな話を投げて、来てくれた。今回の場合は、そういうことではなくて、メジャー以外は日本でずっとやるという腹積もりで来るだろう。この時期に発表になったということは、開幕に間に合わす感じで来ると思う」

「バウアーはチームに緊張感をもたらしてくれる」

    バウアーはかねてから、沢村賞を目標に掲げている。沢村賞は、その年の最も優れた先発投手に与えられる賞だ。近年では、山本由伸投手(ドジャース、26)がオリックス時代に21年から23年まで3年連続で受賞し、24年は該当者なしだった。

    高木氏はバウアーの目標に触れ、「沢村賞を目指すということを言っているし、本気モードで来る感じがする」とし、25年シーズンの成績を、こう予想した。

    「開幕からちゃんとローテーションを守ってくれる。それを考えると、相当な勝ち星。彼が目指しているサイ・ヤング賞と沢村賞を取った人はいないわけだし。夢が実現しそうな気がする。バウアーがきたときは、(投球の)癖がばれていた。それで打たれることになった。バウアーが研究をして、『何かおかしい』と探ったところ、癖が出ていて、それを直してからはあまり打たれていない。だから日本での4敗は、相当減ると思う。4敗もする投手ではない」

    さらに、バウアーが加わることで、DeNAの戦力が大幅に上がると指摘。「バウアーがきたことはすごく大きい。順位予想にかかわってくる」と力説し、「巨人はうまく補強ができているから大丈夫だと思う。厳しくなるのは、広島、阪神。ここら辺がDeNAに食われるような形になると、大きく順位が変わってくる」と分析した。

    高木氏は、バウアーがマウンド上でみせる「闘志」を高く評価し、チームに与える影響について言及した。

    「バウアーは、ただ投げるだけではなく、あのファイティングスピリット。それがすごい。俺は勝つために投げているという。守備に関しても、『優勝すると言っていて、こんな守備で優勝できるのか?』ということをはっきり言ってくれる。そういう意味では、チームに緊張感をもたらしてくれる。非常に楽しみな存在」

    DeNAは24年シーズン、リーグ戦は3位に終わったが、クライマックスシリーズ(CS)を制して日本シリーズに進出。同シリーズでは、パ・リーグの覇者ソフトバンクを4勝2敗で破り、下剋上を達成した。

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