大人が満足できるミニカー
一方、トミカは1970年、「日本初の手のひらサイズの国産車ダイキャスト製ミニカーシリーズ」として誕生した。「外国製のミニカーが全盛だった当時、日本の子どもたちに、もっと身近な国産車のミニカーで遊んでもらいたい」という思いから、企画したのだという。
もちろん、トミカは子どもたちだけのミニカーではなかった。「大人が満足できるミニカーを意識し、デザイン、品質はもちろん、精巧なディテールにこだわった。手のひらの上で、ちゃんとクルマに見える独自の黄金分割比で作った」という。今回の特製トミカも、もちろん大人向けだ。
1970年は大阪万博の年だ。あれから55年。ジムニーとトミカという「世代を超えたロングセラー商品」がコロボするのは、往年を知るファンにとってたまらないだろう。春の発売が待ち遠しい。
(ジャーナリスト 岩城諒)