脚本家の三谷幸喜氏が2025年1月25日、同日放送の情報番組「情報7daysニュースキャスター」(TBS系)で、女性とのトラブルをきっかけに23日に引退を発表したタレント・俳優の中居正広さんの活動を振り返るVTRに疑問を口にした。
「バラエティー番組のMCなどマルチな活躍」
番組では、中居さんが引退を発表したことを受け、アイドルグループ「SMAP」のリーダーとして活躍した中居さんのこれまでを振り返った。
VTRでは、過去のライブ映像や写真などを交え、中居さんの活動をまとめた。ナレーションでは「『SMAP』のリーダーとしてメンバーを引っ張り、19歳でCDデビューすると、ヒット曲を連発。国民的アイドルへと上り詰める」などとしていた。
「歌は苦手だったが、2枚目を気取らずバラエティー番組のMCなどマルチな活躍を見せていく」として、イベントでファンに囲まれる姿もあった。
「俳優としても、数々のドラマや映画に出演」としたほか、「芸能界きっての野球好き。視野も広く、25歳の時には史上最年少でNHK紅白歌合戦の司会に抜擢され、計6回その大役を務めてきた」と中居さんを評した。
「ちょっとあれは何か、うーん......。どうかなぁ」
スタジオでは、メーンキャスターを務める安住紳一郎アナウンサーが「引退を発表したということで、これまで許可が取れなかったという言い方が正しいのかもしれませんが、SMAP時代の中居さんの昔の映像を、私たちは先ほど見たという。そういう皮肉な...」とすると、総合司会の三谷氏が割って入り、疑問を口にした。
「でもね、それは僕ちょっと思ったんですけど。僕も今、初めて見たわけなんだけども、女性とのトラブルで引退をした人の足跡を、ああやってV(VTR)でたどるっていうのが、ちょっとどうなんだろう? 僕らはどういう気持ちで見ればいいんだろう? って思いで見てたんですよ」
三谷氏は「スタッフの方は本当にぎりぎりまで編集して大変だというのは僕は重々分かってるんだけど」としつつ、「ちょっとあれは何か、うーん......。どうかなぁ、って気がしました。見てて」と首をひねった。
SNSでは、「勇退とは真逆の引退する道しか無かったわけだから 功績を讃えるかのようなVはどうなの?? しかもこの真っ只中に」「もう昔みたいな気持ちでは観られないし、すべてスッキリしてからじゃないと」など、三谷氏の発言に共感の声が寄せられている。