ひざが痛い!40代から発症「変形性膝関節」 悪化すると歩けなくなる...予防のための「5か条」

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肥満や運動不足による筋力の衰えで症状進行

   症状の進行には、肥満や運動不足による筋力の衰えの影響が大きい。デスクワークの人や、家に引きこもりがちな人は、ひざ関節を支える筋肉やじん帯が鍛えられないため、ひざ関節が衰えていく。体が太っていると、症状は急速に悪化する。日ごろから、下肢の筋力、特に太ももの筋力を鍛えておくことが重要だ。痛みで歩けなくなると、下肢の筋力が低下し、症状がさらに進行するという悪循環に陥る。

   変形性膝関節の治療法は、運動や薬で症状を緩和させる保存療法と、手術療法がある。ほかに、患者自身の血液や脂肪を利用するバイオセラピー(再生医療)も選択肢の一つとして、挙げられる。

   日本整形外科学会は、変形性膝関節症の予防(日常生活での注意点)として、(1)太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える(2)正座を避ける(3)肥満であれば減量する(4)ひざをクーラーなどで冷やさず、温めて血行を良くする(5)洋式トイレを使用する――を挙げている。

   立つ・座る、歩く、階段の上り下りなどの動作時に痛みや違和感を覚えたら、それが受診のサインといえる。

(フリーライター 倉井建太)

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