広島県竹原市の大久野島で2024年からウサギが大量死している問題について、動物愛護法違反の現行犯で県警に逮捕された25歳の男性会社員が関与をほのめかしていると複数メディアが報じている。
報道をめぐり、ウサギ好きとしても知られる棋士・羽生善治九段が2025年1月24日、「やりきれない思い」をXで吐露した。
「信頼して近寄って来てくれたであろうに」
「ウサギの島」こと大久野島では、計77匹のウサギの死骸が、24年11月下旬から25年1月中旬まで断続的にまとまって見つかったと環境省が発表した。人為的な原因の可能性もあるとして調査が進められていた。
報道によると男は21日夕、島でウサギ1匹を蹴った疑いで逮捕され、蹴られたウサギは死んだ。「可愛いからやった」「いじめたらどんな反応をするのか気になった」などと容疑を認め、大量死への関与もほのめかしたという。
自身もウサギを飼っている羽生氏はXで23日、事件に関する記事を紹介した後、「小さな尊い命がたくさん奪われてしまいました」とコメント。下記のようにも伝えている。
「警戒心の強いうさぎが、大久野島で今まで出会って来た人間との交流があるからこそ怯えず、信頼して近寄って来てくれたであろうに。そのうさぎさん達の瞳に、最後に映ったのがこの様な惨い苦しみだと思うとやりきれない思いです」
投稿は8万5000件超の「いいね」を集め、悼む声が寄せられている。
小さな尊い命がたくさん奪われてしまいました。
— 羽生善治 (@yoshiharuhabu) January 23, 2025
警戒心の強いうさぎが、大久野島で今まで出会って来た人間との交流があるからこそ怯えず、信頼して近寄って来てくれたであろうに。そのうさぎさん達の瞳に、最後に映ったのがこの様な惨い苦しみだと思うとやりきれない思いです。