「怒りと悲しみと」ウサギ大量死で心はボロボロに 写真家夫婦が明かした執念の容疑者追跡

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死骸が多数見つかった日と、男が島に来たと話した日も合致

   中村さんがテレビ局に提供したそのときの映像を見ると、白いバッグを肩にかけ、黒いダウンを着た男がニンジンを手に持ち、柵の前からウサギに与えていた。その後、男は、そっと柵をまたぐと、今度はニンジンを地面に置き、周囲を何度も見渡す。ウサギが近づいて来たのか、捕まえようと手を大きく開く姿が映っていた。

   中村さんの投稿によると、男がウサギを捕まえようとしたところ、近くを人が通り、いったんはあきらめたという。しかし、中村さんが男を尾行していると、17時30分ごろにウサギを蹴るのを目撃して、男を取り押さえた。

   警察が島に到着するまでの間、男を問いただしたところ、24年11月から多数のウサギを殺害したことを認めたという。また、死骸が多数見つかった日と男が島に来たと話した日も合致したとしている。

   現行犯逮捕について、中村さんは、「大好きだった子たちを手にかけていた犯人を目の前にすると、怒りと悲しみといろんな感情が込み上げました」とブログ投稿で明かした。そのうえで、「通常の私たちに戻るまで、もう少し時間がかかりそうですが・・・島でお会いするお声かけしてくださる方が、みなさんお優しいので、心救われています」と周囲への感謝の思いもつづった。

   24日のブログでは、「今も元気で過ごしてくれているうさぎさんたちと優しく見守ってくださる皆様のおかげで、私たちも元気を取り戻しております」と報告し、「今回の件は私たちだけではなく、島にいつも行かれている皆様や現地の皆様の『違和感』情報がなければ絶対に解決しませんでした。皆様のうさぎさんへの愛情に感謝いたします」と強調していた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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