SNSのコミュニケーショントラブル 「仲がいい」年配者同士ほど多いのはなぜ?...担当者に聞いた

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若い人のトラブルには、ある意味「言葉足らず」の傾向がある

――友人との対面交流が多いほど、トラブル経験の割合が高い理由もちょっと不思議な気がします。リポートでは「それだけ交流頻度が高いとSNSの発信頻度が高く、結果としてコミュニケーショントラブルが多くなる」と説明していますが、私がいま述べたように、友人との対面交流が多いほどコミュニケーション力が高まるのではないでしょうか。

小島誠也さん 本文中でご説明差し上げましたとおり、友人との交流頻度と発信頻度との間に相関があり、結果としてトラブルの割合も増えるものと考えられます。友人との対面交流の頻度より、SNSの利用頻度や発信頻度のほうが関係は強いと考えられます。

――ところで、電話やLINEなどの「非対面交流」が多いか少ないかの調査結果が非常に面白いです。若い世代では、電話やLINEでのやりとりが少ないほうがトラブルの割合が高いのに、年配層では逆に電話やLINEでのやりとりが多いほどトラブルの割合が高いというのがどうも腑に落ちません。

私は70代の年配層ですが、電話やLINEでのやりとりが多い相手とは仲がいいですから、むしろトラブルが少なくなると思うのですが。

小島誠也さん 若い世代はSNSやメッセージアプリを通じて頻繁にやり取りをしていますので、デジタルな交流にも慣れています。その中で電話やメッセージのコミュニケーション系の非対面交流が少ない人たちは、誤解やミスコミュニケーションが生じやすい、ある意味「言葉足らず」の傾向があるのかもしれません。

また、若い世代の中で電話やメッセージなどの交流が少ないということは、その分SNSの利用や発信頻度が高い可能性も考えられ、それによってトラブルが多くなっているのかもしれません。

一方、中高年層については、電話やLINEなどの非対面交流を活発に行っている方々のほうが、SNSでの発信頻度も高い可能性があります。これにより、デジタルコミュニケーションの場が増え、結果としてトラブルが生じやすくなっていると考えられます。
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