タレント・俳優の中居正広さんが2025年1月23日、有料の会員サイトを通じて芸能界からの引退を発表した。
SNSでは、関与の報道があったフジテレビへの責任を問う声があがっている。
「全責任は私個人にあります」
中居さんは23日、会員サイトに文書を掲載し「私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします」と報告した。
引退発表に先立ち、22日までに中居さんが出演していたテレビ・ラジオすべてのレギュラー番組が終了もしくは降板となっていた。
文書では、女性トラブル問題について「これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません。今後も、様々な問題に対して真摯に向き合い、誠意をもって対応して参ります。全責任は私個人にあります。これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、損失を被らせてしまったことは申し訳ない思いでなりません」としていた。
こうした中、SNSでは中居さんと女性をめぐるトラブルに社員が関与しているとの疑いが報じられたフジテレビに対し、責任を問う声が相次いでいる。
フジテレビは17日、中居さんのトラブルにフジテレビ幹部が関与していたのではないかという報道について、港浩一社長が臨時の定例会見を開いた。もっとも、港氏による釈明は「回答を控えたい」「調査委員会に調査してもらう」「守秘義務」など要領を得ないものだった。
フジテレビをめぐっては、企業からの同局へのCM放映差し止めが相次いでいる。
「中居が引退してもフジテレビの問題はまだ終わってないよ」
9日に公開した文書では、「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」としていた中居さん。SNSでは、引退という結果になったことについて疑問を感じるユーザーも多いようだ。
「全部個人のせいにして有耶無耶にされそうでそれはそれでこええな~」「中居が引退してもフジテレビの問題はまだ終わってないよ。告発者も居る訳だし、有耶無耶にしてはいけない」といった声が相次ぎ、Xトレンドには「有耶無耶」「トカゲの尻尾切り」「フジテレビの責任」といったワードが並んでいる。
「擁護する気は全くない でもこれは訂正してもらいたい 『全責任は私個人にあります』はだめだ 斡旋した奴らはこの人個人の責任にして逃げるつもりだ 関係者全員を有名人の力で洗い出して撲滅して欲しい」など、引退に際して公開された文章における「全責任は私個人にあります」との一文に疑問を指摘する声も目立つ。
著名人からも疑問の声が上がっている。
例えば文化放送アナウンサーの太田秀明さんは「『全責任は私個人にあります』と述べているけど、もう個人の責任では済まないですよ。守秘義務があるから直接説明出来ないのかもしれないけど、私たちは何があったのか事実が全く分からない。中居氏の引退で終了にしないで、『真実』をきちんと伝えてほしい」と訴えた。