フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんが2025年1月21日にYouTubeで、世間から声が上がっているフジテレビ解体論に対して独自の見解を披露した。
タレントの中居正広さんの女性トラブルをめぐり、説明責任を求める声が上がっているフジテレビ。スポンサー企業のCM差し替えも相次いでおり、23日午後には臨時取締役会が開催されることが報じられている。
「ちゃんちゃらおかしい」
古舘さんは自身のYouTubeチャンネルに「中居正広氏・フジテレビの問題について古舘が思うことを語ります。」という動画を投稿。自身はこの問題について核心部分は知らず、取材もしていないと明かしつつも、まずは「この問題と関係ない人を巻き込んじゃいけない」と呼びかけた。
一方、古舘さんは今回の問題の報道のあり方について触れ、「フジテレビ以外のテレビ局が『フジテレビさんは説明を尽くすべきだと考えている』って最もらしいこと言う人いるじゃないですか、僕はそれもちゃんちゃらおかしい」と批判し、「説明を尽くす」という言葉が形骸化していると指摘した。
古舘さんは「無難な言葉を使ってその場その場をお仕事でかわしていきましょうっていう風土を変えていかなきゃだめですね」と提言し、「今はテレビは野に下る形で『本当にぶっちゃけトーク言います』って部門と、ここは綺麗に逃げるならば、『綺麗に逃げさせてください』っていうクレジットをつけてやるべきです。そのくらいあからさまにやらなきゃいけないんだと私は思ってるんですね」と持論を展開した。
「そんなことまで言う権利があるんですかね?」
また、古舘さんはフジテレビのCM差し止め企業が75社になったことについて、「日本っていうのは右にならえでドミノ現象好きですね」と判断が一度に決まったわけではなく、大手企業に他の企業が倣ったことに対しても皮肉を口にした。
さらに世間で叫ばれている「フジテレビ解体論」については、「僕、おかしいと思うんですよ。本当に今回ものすごく傷つけられた人がいて、その人がフジテレビ解体論を言うなら分かりますよ。しかし、そうじゃなくて無関係な人たちがなんでそんなことまで言う権利があるんですかね?」と憤りをあらわにした。
古舘さんは「既得権者をぶっ叩こうっていう気持ちは分からないでもない」と世間の批判に対して独自の解釈を交えつつ、「でもぶっ叩こうという気持ちがあるから、イコール、フジテレビ解体だ! って喜び勇んで無関係な人間が言う必要はないと思ってるんですね」と異論を展開した。
また、「唯一フジテレビの構造の一端を解き明かして許されるのはホリエモンだけでしょ」と、かつてフジテレビを見据えてニッポン放送の買収に動き、その後、証券取引法違反容疑で逮捕され、実刑判決を受けた実業家の堀江貴文氏の名前を上げていた。