「今日で全部終わらせたい」「もう私はとっくに限界を迎えてました」
リチさんは目を潤ませつつ、「クロちゃんありがとう」と返答。指輪を受け取らないまま、「でも、結婚できないです。無理です。ごめんなさい」と首を横に振った。
「まだプロポーズ早かったってことね? 今まで通りがいいってことね?」とするクロちゃんに、「そういうことじゃなくて。今日で全部終わらせたい」とした。
困惑するクロちゃんに、「クロちゃんは多分気づいてないだろうけど、もう私はとっくに限界を迎えてました」とした。
「思っていたこと、言うよ」としたリチさんは、「憧れのクロちゃんに会いたい」との思いをきっかけに番組企画に応募し、「クロちゃんと結婚する覚悟で参加して、付き合ったのは本当です」とした上で、交際中に感じていた気持ちを明かした。
「クロちゃんは私のことを2年間、1回も対等に見てくれなくて。『ずっと下に見られてるなぁ』って思いながら過ごしてきた」
うろた狼狽えるクロちゃんに、リチさんは「本当の私は、私服とかも破れたジーパンとか、カジュアルなTシャツとかスウェットとかで外出たいし。髪も黒だけじゃなくて、『金髪にしたらどうかな?』って1回聞いたら、『リチはずっと黒髪で、凛とした清楚な女性でいてほしい』って言われて」とクロちゃんの希望に合わせてきたと明かした。
クロちゃんのために「恥ずかしいからあんまり」と気乗りしなかったミニスカートを履き、「すっぴんは手を抜いてるから嫌だ」というクロちゃんに合わせ、毎回しっかりと化粧をしてデートをしていたという。
「本当はすっぴんとかで会える関係性の恋人でいたかったのに」とした。
「私はずっと、クロちゃんの『理想の彼女』っていうのを演じてきた。だから、今までの私は本当の自分じゃない。本当の自分を出すたびに全部『ダメ』って言われるから、本当の自分を全否定された気持ち。だから、理想の彼女を演じるのは、もう限界です」
思いもよらぬ言葉に、「それ、ズルいよ! 今言うのって。言ってくれたら俺、考えるじゃん。なんで言ってくれないの」と困惑するクロちゃんに、リチさんは「だって、『リチが頑張ってくれない』とかいつも言うから」と目頭を拭った。
クロちゃんは食い下がるも、「『リチは頑張ってない』とか言わない、本当の自分を出せる人を探す」とリチさんの決意が覆ることはなかった。