ようやく「イクメン」時代の到来か?
働く主婦・主夫層のホンネ調査機関「しゅふJOB総研」(東京都新宿区)が2024年1月7日に発表した「夫の家事負担調査」によると、夫の家事・育児への取り組みに「満足」という人が初めて過半数を超えた。
過去の調査では「不満」という妻のほうが多かった。仕事に家庭に頑張る夫へのエールを専門家に聞いた。
妻「何でもやってくれるので感謝しかない。ありがたいです!」
しゅふJOB総研の調査(2024年11月26日~12月8日)は、就労志向のある既婚女性631人が対象。
まず、2024年を振り返り、夫は家事・育児に十分を取り組んだと思うかと聞くと、「満足・不満はない」が53.2%、「不満あり」46.7%と、ここ3年の調査で初めて「不満なし」が半数を超えた【図表1】【図表2】。
夫が取り組んでいた家事は、子どもいる・いないともに「ゴミ出し」が最多で、次に「買い物」「掃除や片づけ」の順。
そして、2024年を振り返って夫がもっと取り組んだほうがよいと思うものを聞くと、子どものいる女性では「掃除や片づけ」「名もなき家事」「料理」の順となった【図表3】。「名もなき家事」はいつも1位だったが、今回初めて2位になった。
「名もなき家事」とは、料理、洗濯など名前がついていない家事のこと。「洗濯前に、脱いだ衣類のポケットから中身を取り出す」「脱いだ後の洗濯物の袖を裏返す」「トイレットペーパーを交換する」「食事後の食器をキッチンに運び、テーブルを拭く」「靴やスリッパを揃える」など、日常にあふれる細かな家事の数々。
さらに、夫が取り組んでいた家事と、夫がもっと取り組んだほうがよい家事とのギャップを表わしたグラフが、夫の家事・育児の「取り組み不足度」だ【図表4】。これを見ると、やはり「名もなき家事」がダントツ1位であることは変わりない。