アメリカの実業家、イーロン・マスク氏が2025年1月20日、第47代大統領に共和党のドナルド・トランプ氏が就任することを祝した記念イベントで見せたポーズに批判の声が相次いでいる。
「世界的にどの様に見られるか? と言う視点が抜けているのは事実」
マスク氏はかねてよりトランプ氏の支持を表明しており、トランプ政権において、「政府効率化省(DOGE:Department of Government Efficiency)」を務める予定だ。
イベントで壇上に立ったマスク氏は、トランプ氏の勝利に際し、トランプ氏を支持した支持者らに感謝のコメントを述べた。その後、感極まった表情で、右手を左胸に手を当てると、そのまま右斜め上に腕を伸ばすポーズをとった。
その後、逆方向を向き、再び同じポーズを繰り返した。
マスク氏が見せたポーズについて、SNS上ではナチス・ドイツが採用していた「ナチス式敬礼」を模したものではないかとの指摘があがった。
ナチス式敬礼は、「ナチ賛美・賞賛」の象徴として欧州をはじめとする複数の国で自主規制・制限の対象となっている。
アメリカのXユーザーからも、「イーロン・マスク、トランプ大統領就任式パレードでナチス式敬礼を2連発」「トランプ大統領は不正投票を認めたし、イーロン・マスクはステージ上でナチスに敬礼した...しかし、誰も気にしていない)」など批判の声が相次いだ。
日本のユーザーによる投稿でも、「イーロン・マスク、本当に思いっきりナチス式敬礼やっとるな。その人の器に合わないカネや権力持ちすぎるとバカな事しかやらない最新の見本だ」「これがナチス式敬礼か否か...ではなく、コレをやったら世界的にどの様に見られるか? と言う視点が抜けているのは事実。どう見られても気にしない...と言う傲慢さとも取れるが」など、批判と疑問の声が目立つ。
一方で、マスク氏がこうしたポーズをしていたのは演説中の感極まったタイミングであったことから、「敬礼じゃなくて聴衆の歓声に応えているのでは」「聴衆に向けて手を振ったりあげたりする場面や、スピーチ中に身振り手振りしている時に瞬間的に切り取ったシーンで認定するのはね...」など、単なる身振り手振りの一つだったのではないかとする指摘もある。