ガソリン補助金減り「リッター185円」へ さらに上がる?値下がりのシナリオは?

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日銀の金融政策・為替レートがカギ

   鍵を握るのは為替レートだろう。現在の1ドル=150円台の円安ドル高水準が続く限り、ガソリン価格は下がりそうにない。日銀が金融政策を変更し、一段の利上げに踏み切れば円高方向となり、ガソリン価格が和らぐ可能性がある。

   原油価格はどうか。米国の原油指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は1月15日、約5か月ぶりに節目となる1バレル80ドルを上回った。しかし、原油価格(WTI)は2008年に史上最高値となる1バレル147ドル台をつけた時代に比べれば、1バレル70~80ドルで、高水準ながらも比較的安定している。

   楽観的な見方としては、米国でトランプ政権が誕生し、公約通り原油生産を拡大すれば、世界的に原油価格が低下する可能性はある。

   ガソリン価格に限らず、現在の日本の物価上昇は原油価格よりも円安の影響が大きい。現状の為替水準続く限り、政府はガソリンへの補助金を簡単には撤廃できないだろう。当面、ガソリン価格は1リットル当たり185円前後で推移し、さらに上昇する可能性も否定できない。

(ジャーナリスト 岩城諒)

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