タレント中居正広さん(52)の女性トラブル問題で、社員関与の疑いが指摘されているフジテレビで、スポンサー企業がCMを差し替えるなどするケースが相次ぎ、長寿アニメ「サザエさん」では、スポンサーが半減している。
CMを継続する企業へのネット上の風当たりも強く、番組の存続危機までうわさされる事態になっている。
提供クレジット激変、ACのCMも流れる
サザエさんのお馴染みエンディングテーマ曲が流れると、スポンサー企業が表示される。
その数は、2025年1月12日の放送では、8社だった。しかし、19日の放送では、この提供クレジットが4社に半減していた。日産自動車などの大企業が、一連の報道を総合的に判断したなどとして、公益社団法人ACジャパンのCMへの差し替えなどを発表したからだ。
この日は、次週予告の直後に、「かえるの合唱」の歌に乗って、疲れ目などに見られるアイフレイルを注意喚起するACのCMが流れるなど、12日とは一変してしまった。
中居さんの問題では、フジテレビの港浩一社長(72)ら幹部が17日に臨時の定例会見を開き、騒ぎについて初めて説明した。しかし、動画撮影が許可されず、港社長も「回答を控えます」と30回以上も発言したと報じられるなどして、その姿勢に疑問や批判がくすぶり続けている。
そんな中、会見翌日の18日から、日本生命やトヨタ自動車などの大企業が、フジテレビのCMを公益社団法人ACジャパンのCMに差し替える考えを明らかにするなど、前例のないスポンサー離れが始まった。
サザエさんでも、スポンサー企業が半減する事態になり、「アニメが終わってしまうのではないか」などとX上でファンからの不安の声が広がっている。ロングラン放送のため、もう潮時ではないかとの声もあったが、サザエさんが他局に移ってしまう可能性を指摘する向きさえもあった。