元大リーガーでヤクルト、ソフトバンクで投手としてプレーした五十嵐亮太氏(45)が、2025年1月19日放送のニュース番組「有働Times」(テレビ朝日系)に出演し、ロサンゼルス・ドジャースに入団した佐々木朗希投手(23)の25年シーズンを占った。
五十嵐氏「大谷選手と佐々木投手の対戦を見たかった」
佐々木は18日にドジャースとマイナー契約を結んだ。複数の米メディアによると、契約金は650万ドル(約10億1600万円)だという。
24年シーズン、ワールドシリーズを制したドジャースには、大谷翔平選手(30)と山本由伸投手(26)が所属しており、佐々木は3人目の日本人投手となる。
番組では、佐々木のドジャース入りを取り上げ、ニューヨーク・メッツ、トロント・ブルージェイズ、ニューヨーク・ヤンキースでプレーした経験を持つ五十嵐氏が、自身の経験を踏まえて佐々木の大リーグ1年目を予想した。
冒頭で、ドジャース入りに対して、こう私見を述べた。
「強いチームですし、ドジャースがより魅力的なチームだと感じたと思います。大谷選手と山本選手がいるチーム。去年、ワールドチャンピオンになったチームに、日本人3人が揃うというのは、すごいことだと思うが、僕個人としては、大谷選手と佐々木投手の対戦を見たい感じもあったのでちょっと複雑だった」
そして、司会の有働由美子アナウンサー(55)から「メジャーで酷使させられるのではないか?」と質問されると、次のように解説した。
「ドジャースが佐々木を酷使することはないと思う」
「(ドジャースが)酷使することはないと思う。ドジャースは、佐々木投手を取るときに、去年どれくらい日本で投げていたか分かっている。イニング数、試合数を。それを大幅に超えると、ケガのリスクが高くなるので、そういった使い方はしないと思う。試合数が多い分、イニング数が増えてくる。年間で、試合数、イニング数をある程度決めている中で調整していくと思う」
佐々木はマイナー契約ながらも、先発ローテーションの一角として期待されている。五十嵐氏は、過去に大リーグ入りした日本人投手の例を挙げ、佐々木の可能性に言及した。
「(ローテーションに)入ってくると思います。日本で結果を残した選手が、アメリカでも結果を残しているので、佐々木投手もそういったイメージで球団はローテーションに入れてくると思います。大谷選手は5月からの登板が決まっているので、(ブレイク)スネル選手、(タイラー)グラスノー選手、山本選手の次に佐々木投手が来るのではないかと予想している」
日本では5年間で64試合に登板して29勝15敗、防御率2.10を記録。24年シーズンは、シーズン途中で戦線離脱しながらも18試合に登板し、初めての2ケタ勝利となる10勝をマークした。
大リーグ1年目の佐々木は何勝できるのか。五十嵐氏は、次のように予想した。
「1年間、しっかりローテーションを守ってというよりは休ませながらなので、僕の予想では、25試合くらいかなと思っている。その中でいいところ15勝。かなりの覚悟をもって行っているので、佐々木投手が持っている真っすぐだったり、変化球を考えるとそれくらいいってくれるのではと思う」
大リーグは、日本プロ野球よりも年間試合数が多い。日本の143試合に対して、大リーグは162試合だ。大谷はロサンゼルス・エンゼルス時代の22年シーズンに、28試合登板した。佐々木の日本での最多登板は22年シーズンの20試合だけに、来シーズンの佐々木の起用法にも注目が集まる。