ネット税務申告にマイナンバーカードが「壁」に 買いそろえなければならない機器がある

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   順調に利用者が増えているネットによる税務申告e-Taxだが、難点となっているのがマイナンバーカードを読み取るICカードリーダライタ問題だ。本人確認の方法はほかにもあるが、広く使われているのがカードリーダライタによる方法。使い慣れてしまえば大変便利であるが課題も残る。

  • カードリーダライタは電子申告が始まったころからの課題
    カードリーダライタは電子申告が始まったころからの課題
  • カードリーダライタは電子申告が始まったころからの課題

解決していない「問題」

   税務申告には、本人確認、申告者がだれかを証明する必要がある。そのためにマイナンバーカードを使用する。この方法で、カードの情報をパソコンから税務署に送り、読み取ってもらう。カードリーダライタはその道具だが、電子申告が始まったころはこれが大きな問題だったが、まだ、完全に解決できてはいない。

   まず、リーダを購入しなければならない。最近、安い商品も出てきたが、電子申告が始まったころは3000円も4000円もした。しかも、そのカードがうまく接続、初期設定ができなくて機能しないケースが少なくなかった。リーダを買い替えた人もいた。これで電子申告を諦めた人も少なくない。カードがうまく繋がらないとの苦情、質問に国税庁の電話受付は苦労したという。

   e-Taxでマイナンバーカードを利用する場合、利用者電子証明書と署名用電子証明書の2つが必要だが、市町村役場で後者の署名用電子証明書が発行されないケースが散見されたという。国税庁が総務省を通じて各市町村に対応を依頼したほどだった。

姉妹サイト