ソフトバンクFA甲斐拓也の「人的補償」決定...捕手ではなかった 伊藤優輔はパ・リーグ向きの投手で期待

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   ソフトバンクが、国内FA権を行使して巨人に移籍した甲斐拓也の人的補償として伊藤優輔を獲得することを2025年1月16日に発表した。

  • 福岡ソフトバンクホークスの本拠地・みずほPayPayドーム
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甲斐の加入で、巨人の捕手は競争が激化

   伊藤は最速156キロの直球とカットボールが武器。ドラフト4位で入団し、21年にトミー・ジョン手術を受けて育成枠を経験した時期があったが、昨年7月に支配下復帰すると、1軍デビューを飾った昨季8試合登板で防御率1.04をマークした。

   正捕手を長年務めていた甲斐がFAで流出したことで、人的補償で捕手を獲得する選択肢も考えられた。

   巨人は甲斐が加入し、岸田行倫、大城卓三、小林誠司と主戦級の捕手が多い。今オフに菅野智之が海外FA権を行使してオリオールズに移籍したため、菅野の登板したすべての試合でマスクをかぶった同学年の小林誠司は、出場機会減少が危惧されている。

   35歳という年齢を考えるとプロテクト枠から外れていた可能性は高いが、ソフトバンクが選んだ選手は伊藤だった。

プロスペクトの谷川原健太を筆頭に、充実する捕手陣

   スポーツ紙デスクは「小林がプロテクト枠から外れていたのか現段階で確認できていませんが」と前置きした上で、

「甲斐は抜けましたが海野隆司、谷川原健太、嶺井博希と能力の高い選手がそろっており、若手を育てて一本立ちさせたいという球団の思惑があったのかもしれません。特に谷川原は、大きな伸びしろを秘めた選手です。打撃面で言えば甲斐より上ですし、強肩なので実戦を積み重ねて配球術を磨けば、球界を代表する捕手になれる予感がします。伊藤は球威十分でパ・リーグ向きの投手なので良い判断だったと思います」

と分析する。

   現有戦力の捕手たちで勝負できると判断したのだろう。伊藤は投手陣の層が厚いソフトバンクに移籍したが、素質を開花させる大きなチャンスだ。(中町顕吾)

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