「受話器から聞こえてくる音(ツー)を怖がる」
水野一成さん また、他の子の事例ですが、「受話器をあげずに硬貨を投入して使えなかった」とか「順番がわからず、プッシュ通知を押して、受話器をあげた」「受話器から聞こえてくる音(ツー)を怖がって、直ぐに受話器を元に戻してしまった」など、さまざまなことで、かけられなかったようです。
また、中高年の方でも数%が「利用方法を知らない」と答えていますが、「最近使っていないから、利用できる自信がない」といった意味も含めた回答結果だったのではと思います。
――私もここ数年使っていないので、試したほうがよさそうですね。
ところで青年の場合、祖父母と同居だと利用方法を知っている割合が高いのはなぜでしょうか。家に固定電話がある人は14ポイントも高いという箇所と同様に、これは公衆電話の番号をプッシュする練習ができているということでしょうか。
水野一成さん 推測とはなりますが、固定電話を所有している方のほうが高いのは、やはり受話器がある、物理的なプッシュボタンがある、固定電話での電話のかけかたを知っているから――という点が関連していると思います。
プッシュボタン、ということでは、従来型のケータイ電話(ガラケー)も経験していない人にとっては、さらにかけ方を知らない可能性があります。