「管理職になってよかった」6割、「メンタルが壊れた」7割...喜び感じながら仕事をする方法は/マイナビ・瀧川さおりさん

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管理職の悩みの大半は「部下」が原因、解決策は難しい

――ところで、「別の会社で昇格したい」という人が、各管理職層で「今の会社で昇格したい」という人の約6~7割もいる実態に驚きました。会社に期待するサポートでも、ダントツに多いのは「管理職手当の増額」です。会社は「管理職のあきらめの気持ち」にもっと真剣に向き合うべきではないでしょうか。

瀧川さおりさん 「管理職手当の増額」に回答が集中した理由の1つとして、「会社がこれをしてくれれば、今抱えている悩みのほとんどが解決する」というような、シンプルで明確なサポートを用意する難しさが考えられます。

というのも、管理職の悩みの大きな部分は部下が関係するもので、一人一人の部下によって課題が異なり、さらに、若手に関しては仕事に対する考え方も多様化しています。皆同じような接し方ではなく個別の対応が求められ、汎用性のあるサポートが難しいのです。

だから「どのみち苦労は絶えない。だったらせめて見合うだけの報酬を」という気持ちで回答したのかもしれません。そこで、「見合う報酬」と併せて注目したいのが、今の会社での昇格意向に「相談できる相手の有無」が大きくかかわっている点です。

――管理職の悩み専門の相談相手ですか。

瀧川さおりさん 管理職を辞めたいと答えた人の約半数が「今の会社で相談できる人がいない」と孤独感を覚えています。手近な相談相手としても、忙しい上司に相談するのは気後れしてしまうもの。

その上司自体が悩みの種である場合があります。また、相談したいが、「部下の悪口を言っているように捉えられる」とか「管理職としてふさわしくない振る舞いでは」とためらうケースもあるかもしれません。
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