「管理職になってよかった」6割、「メンタルが壊れた」7割...喜び感じながら仕事をする方法は/マイナビ・瀧川さおりさん

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本部長・部長が見る景色と、課長・係長が見る景色は違う

   J‐CASTニュースBiz編集部は調査をまとめた『マイナビ転職』編集長の瀧川さおりさんに話を聞いた。

――【図1】を見ると、「管理職になってよかった」と感じる割合が、係長クラスでは約半数ですが、本部長クラスでは約8割と、上位にいくほど高くなっています。やはり責任が重くなると、それだけ仕事が充実して面白いということでしょうか。

瀧川さおりさん 部長や本部長などのトップマネジメント層も、係長やチーム長のロワーマネジメント層も、いずれも「管理職になってよかった」理由としては、「部下から頼られることが増え、やりがいのある仕事が増えたこと」などをあげる人が多い。頼られる喜び、権限の大きさや仕事の面白さ、自身の成長実感に関するコメントが目立ちました。

また、管理職は下の階層から昇進していきますから、初めて管理職になる係長やチーム長は、まだ部下との向き合い方の経験値に差があり、ストレスを感じやすいという点があります。一方、部長や本部長になると、さまざまな悩みやストレスを抱えながらも乗り越え、成果を出してきた「管理職が向いている人」である可能性が考えられます。

――上にいくほど管理職の苦労を積んできただけに、上から見える景色も喜びが満ちているわけですか。中間の課長クラスはいかがですか。

瀧川さおりさん 「現在の職務」を役職別に聞くと、役職が低いほど「上司の補佐」が増えます。課長クラスは、マネジメントと細かな作業の双方の役割を求められる側面があるのかもしれません。

また、課長は「部下のモチベーションをあげること」「上司の補佐」「部下への指摘」などの職務が多いです。部長が会社の方針に理解があり、モチベーションの高い人材と接することが多いのに比べ、課長はモチベーションから経験スキルまでさまざまなレベルの一般社員と接する傾向にあります。

コメントでも「部下ガチャによって評価が上下する」とあり、ロワーマネジメント層ならではの気苦労もあることかと思います。
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