静止画サービス「ニコニコ静画」を運営するドワンゴ(東京都中央区)は2025年1月29日をもって、同サービス内でR-15作品をすみ分けてきた「ニコニコ春画」の提供を終了する。公式サイトで16日に発表した。
「現在の形でのサービス継続は難しいと判断」
ニコニコ静画は静止画の投稿や閲覧が出来る総合サイトで、「イラスト」と「マンガ」コーナーに分かれている。
イラストコーナー内で11年8月に始まったサービスが「ニコニコ春画」だ。該当ページを案内するバナーでは、「ニコニコ静画に投稿された、ちょっと大人なイラストが集まるサイト」と説明されている。「R-15」カテゴリで投稿されたり、過度に性的・過激な表現が含まれると判断されたりした作品が掲載される。
終了発表では「イラストコーナー内での住み分け」を目的として提供してきたサービスだとしながら、下記のように経緯が伝えられた。
「昨今の社会環境や国際情勢などから検討を重ねた結果、現在の形でのサービス継続は難しいと判断し、このたび提供を終了する運びとなりました。これまでご利用いただいた皆様にはお礼申し上げますとともに、突然のご案内となりましたことをお詫びいたします」
マイページからもアクセス不可に...
サービス終了とともに、ニコニコ春画に投稿されたイラストは全て削除状態になるという。マイページからも非表示・アクセス不可になるため、投稿者に向け、必要に応じて事前に作品を保存するよう呼びかけている。
今後はイラスト投稿時に「R-15」「R-15(グロテスク表現を含む)」カテゴリを選択できなくなる。また、「従来のニコニコ静画のR-15基準以上の性的・過激な表現が含まれると判断できるイラスト」をニコニコ静画に投稿した場合は、削除のうえイラスト投稿禁止などの利用制限措置を行うとした。
ドワンゴの取締役COOでニコニコ運営代表を務める栗田穣崇氏も同日、Xにお知らせを投稿した。終了を惜しむ声が広がっている。
「ニコニコ春画」サービス終了のお知らせ…
— くりたしげたか(Re:turn)????ニコニコ代表の人 (@sigekun) January 16, 2025