光回線サービス「シェア・満足度ランキング」の意外な結果 携帯大手の満足度が低い理由は?担当者に聞く

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総合満足度トップ3は、エリアが限られていることが課題

   J‐CASTニュースBiz編集部は、MMD研究所の調査担当者に話を聞いた。

――光回線サービスのシェア上位が「ドコモ光」「SoftBank光」「フレッツ光」なのに、総合満足度では「eo光」がダントツの1位、2位「NURO 光」、3位「コミュファ光」と、シェアと満足度の順位が一致しないのはなぜですか。

自動車や電化製品などは、品質の人気とシェアの順位がほぼ一致しますが、光回線サービス業界の独特の理由があるのでしょうか。

調査担当者 光回線業界でシェアと満足度の順位が異なる理由は、業界特有の構造によるものです。大手キャリアの「ドコモ光」や「SoftBank 光」は携帯電話とのセット割引の充実や提供エリアが広い一方で、総合満足度が必ずしも高いわけではありません。

シェアは利用者の多さを図る指数のため、利用者が多い場合はリテラシーが高くない人も増加します。そのため、満足度と相関しない傾向があります。

一方で、「eo光」や「NURO 光」「コミュファ光」などは、通信速度やコストパフォーマンスが評価され総合満足度が高いものの、提供エリアが限られるためシェアが伸びにくい特徴があります。

このように光回線業界では料金やセット割が契約動機に影響し、品質が直接シェアに結びつきにくいという他業界にはない特性があると考えられます。

――満足度が高い「eo光」「NURO 光」「コミュファ光」はそれぞれどんな特長があるのでしょうか。

調査担当者 「eo光」は関西エリアを中心に展開されており、独自回線を利用して高速かつ大容量の通信を提供、通信速度の安定性やコストパフォーマンスが高い点が特長です。ただし、利用可能エリアが関西地方に限定されています。

「NURO 光」は独自回線で高速、大容量の通信が可能です。通信速度の安定性やコストパフォーマンスが高いことが特長です。提供エリアが23都道府県に限られていて(2024年12月時点)、開通までに時間がかかることが課題です。

「コミュファ光」は、愛知県を中心とした中部地方で展開しています。独自回線を使用しているため混雑が少なく高速で安定した通信が強みですが、利用可能エリアが中部地方に限られます。
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