あなたは自宅のインターネット回線、何を利用していますか。
デジタル市場専門の調査会社「MMD研究所」(運営元はMMDLabo、東京都港区)が2025年1月8日に発表した「2024年光回線のシェア・満足度調査」によると、約7割が光回線サービスを利用している。
しかし、光回線サービスのシェア上位は「ドコモ光」「SoftBank 光」「フレッツ光」だが、総合満足度では「eo光」「NURO 光」「コミュファ光」がトップ3に。なぜ、満足度とシェアの順番が異なるか? 調査担当者に聞いた。
シェアは「ドコモ光」「SoftBank 光」、満足では「eo光」「NURO 光」
MMD研究所の調査(2024年12月6日~10日)は、18歳~69歳の男女5万人が対象だ。
光回線は光ファイバーを利用した有線での通信手段で、Wi-Fiは電波を使った無線での通信手段だ。Wi-Fiは光回線と異なり、電波が届く範囲であればケーブルの接続なしでインターネットに接続できる。だが、光回線のほうが通信速度の安定性や高速性などに優れているとされる。
調査では、自宅のインターネット回線を聞くと、「光回線」(67.1%)が最も多く、次いで「CATV回線」(12.4%)、「ホームルーター」(9.9%)となった。
光回線の利用者にどのサービスを利用しているかを聞くと、「ドコモ光」(NTT東日本/西日本提供)が最も多く、次いで「SoftBank 光」(ソフトバンク提供)、「フレッツ光」(NTT東日本/西日本提供)、「auひかり」(KDDI提供)、「eo光」(関西電力提供)となった【図表1】。
光回線の利用上位10サービスを対象に、サービスの総合満足度を聞くと、満足の割合(「満足」と「やや満足」の合計)は「eo光」がダントツに多く、次いで「NURO光」(NTTのダークファイバー網とSo-netのプロバイダサービスを利用した独自回線)、「コミュファ光」(中部テレコミュニケーション提供)の順となった【図表2】。
シェアでは6位の「eo光」、7位の「NURO光」、11位の「コミュファ光」が、総合満足度ではトップ3になったわけだ。
興味深いことに、コストパフォーマンス、通信速度、顧客サポート、開通までの早さの4項目の個別満足度を見ても、すべて「eo光」がトップだった。文句なしの一人勝ち状態である。
ちなみに、コストパフォーマンスの2位は「NURO光」、3位は「コミュファ光」。通信速度の2位は「NURO光」、3位は「auひかり」。顧客サポートの2位は「コミュファ光」、3位は「J:COM NET光」(auひかりの回線を使用し、J:COM提供)。そして、開通までの早さの2位は「ドコモ光」、3位は「auひかり」という結果だった。