「人とのつながり」が自治会のメリット
自治会・町内会に加入するしないは自由だ。総務省の調査では加入率は70%前後で、年々減る傾向にある。会費は地方・地域によってかなり開きがある。都市部では年1000~5000円程度だが、寄合的な活動のある農村部などでは 5000~3万円程度。観光地やリゾート地ではさらに高額になることもある。
自治会・町内会では、防犯の見回り、子どもの見守り、防災活動などの手伝いだけでなく、国勢調査の調査員に推薦されることもある。親睦旅行や忘年会・新年会、お祭りの打ち上げなどもあって、新たな付き合いも生まれる。
長寿科学振興財団の「健康長寿ネット」では、高齢者には人と人とが関わり合う機会が必要で、社会参加活動を通じて、心の豊かさや生きがいが得られること、自身の健康にもつながると推奨している。
社会活動に参加した人が「社会的な活動をしていてよかったこと」として最も多い回答が「新しい友人ができた」だった。「地域に安心して生活するためのつながりができた」というも人も多く、半数以上の参加者が活動を通じて「人とのつながり」が参加のメリットを実感している。
内閣府の2017年度「高齢者の健康に関する調査」では、自治会、町内会などの自治組織の活動と健康の関係を聞いており、39.8%が「良い」「まあ良い」と答えている。
(シニアエディター 関口一喜)