「戦略系」「政策系」「士業などの専門系」に多様化
――なるほど。大変厳しい業界ですね。リポートにはコンサル会社は、「戦略系」「政策系」「士業などの専門系」など業種によって多様化しているとありますが、具体的にはどういうことでしょうか。
櫻井浩樹さん 「戦略系」とは、主に企業相手に経営戦略の相談に乗ったり、コストカットやマーケティング対策をアドバイスしたり、M&A(企業の吸収合併)を進めたりと、経営全般にかかわるところです。
「政策系」とは、大手シンクタンクなどを中心に、政府や自治体などを対象に、経済政策や景気対策などの公共政策を立案、進言するところです。
「士業などの専門系」とは、公認会計士、弁護士、税理士、中小企業診断士などの「士業」が専門知識を生かし、新たにコンサル会社を始めるところです。たとえば今、公認会計士のいる監査法人がコンサル業界に盛んに進出しています。
また、中小企業診断士などが補助金申請のアドバイスなどを手掛けたり、弁護士が法律の知識を生かして情報セキュリティーのコンサル会社を作ったりと、さまざまです。