テレビのドラマ人気が復活している。各局ともバラエティー枠をドラマ枠に変更したり、 深夜帯に30分ドラマを新設して、25年冬クールの連ドラは地上波・BS合わせて約40本。かつてはゴールデン・プライム帯(19時~23時)の8割がバラエティーやスポーツ番組だったから、大変な様変わりだ。
ブーム再来といわれながら
ところが、2024年の世帯視聴率・個人視聴率のランキングを見ると、上位30位までに入っているドラマはNHK連続テレビ小説「虎に翼」だけ、他は1本も入っていない。
ブーム再来といわれながら、ドラマが視聴率ランキングの上位に並ばない。これはテレビ視聴の方法が多様化して人気が単純に視聴率に反映されないからだ。
バラエティー、スポーツ、報道番組に比べて、ドラマはリアルタイムで見るだけでなく、録画やTVerなどでの視聴も多い。最近はインターネット接続したテレビも多く、見逃し配信をネットで見るドラマファンが増えた。10~20代のTVerユーザーの過半数が「ドラマはすべてTVerで見る」と回答しているデータもあり、そうした視聴も含め、ドラマは公表されている視聴率よりずっと多くの人に見られている。