五輪開会式の演出に非難
多様性が議論となった近年の出来事に、昨夏のパリ五輪がある。開会式で、派手なメイクをした女装姿の「ドラァグクイーン」や性的少数者が並び、レオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐(ばんさん)」をイメージさせる演出が波紋を呼んだ一件だ。
24年7月30日付の朝日新聞デジタルによると、この演出が「キリスト教を揶揄(やゆ)したなどと一部で受けとめられた」。また出演者の一人は、インターネット上で誹謗中傷を受けたという。同日付の産経新聞(電子版)記事では演出について、一般社団法人「LGBT理解増進会」の繁内幸治代表理事が、「多様性が暴走している。分断をあおるような内容は開会式にふさわしくない」とのコメントを寄せた。