立ちんぼで体売ってまでホストクラブに通う 日本社会の闇「ホス狂い」はなぜ誕生したのか

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大金を用意すればちやほやされるかもしれないが

   ホス狂いの心理を紐解くと、複雑な心情が絡み合っている。そのため、危ないことをしてまで稼ぐ女性たちの気持ちを完全否定はできない。どんな人間にだって恋をする気持ちや、承認欲求が必ず備わっているのだから。

   しかし、道を踏み外してまで遊びに全力投球するのは間違っていると筆者の私は思う。

   大金を用意すればホストクラブの店内ではちやほやされるかもしれないけど、外に出れば日常生活が待ち受ける。この世の中で生活を送る以上はいち社会人として、常識を逸脱してはならないのだ。

   遊びを優先し過ぎて、今後の人生にキズがつくのはもったいないこと。自分自身が困るだけならまだしも、周りを巻き込めば取り返しがつかなくなるかもしれない。たとえ非常事態に陥っても、指名ホストは何も助けてくれないだろう。海外出稼ぎの逮捕や、いただき女子りりちゃんの件が良い例ではないか。

   今の社会は便利で刺激的だけれど、どこか物悲しさを感じる。心の隙間が広がる大人が多く、スペースを埋めるべく飲み屋に癒しを求めたい気持ちは理解できないものではない。

   ただ、隙間を埋めるために何をしてもいいのか?と聞かれると、答えは「No」。満たされなくとも、どこかでセーブできる心が残ってほしいと思う。どうか危ないことに手を染める女性たちが、身近なところで救われるのを願うばかりだ。



【プロフィール】
たかなし亜妖/2016年にセクシー女優デビュー、2018年半ばに引退しゲーム会社に転職。シナリオライターとして文章のイロハを学び、のちにフリーライターとして独立する。現在は業界の裏側や夜職の実態、漫画レビューなど幅広いジャンルのコラムを執筆中。

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