韓国メディア「東亜日報」(ウェブ版)は2025年1月9日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに入団したキム・ヘソン内野手(25)の特集記事を公開し、同僚の大谷翔平選手(30)とのエピソードを伝えた。
「WS優勝チームなので、よりドジャースに惹かれた」
キムはポスティングシステムを利用して韓国プロ野球(KBO)リーグのキウム・ヒーローズからドジャースに移籍。複数の米メディアによると、3年総額1250万ドル(約19億3750万円)で、2年間の球団オプション付きだという。
キムは「走攻守」揃った国内屈指の内野手で、24年シーズンは、127試合に出場。打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録した。
プロ8年で、通算打率.304、37本塁打、386打点、211盗塁をマークし、21年シーズンに46個の盗塁を成功させ、盗塁王のタイトルを獲得した。
「東亜日報」の記事によると、キムは候補に挙がった複数の球団の中からドジャースを選択した理由について、こう語ったという。
「パク・チャンホ、リュ・ヒョンジン先輩がドジャースでプレーする姿をテレビでたくさん見てきた。よく知っている球団だ。昨年のワールドシリーズの優勝チームなので、よりドジャースに惹かれた」
大谷はSNSに「ようこそ友よ」と投稿
パク・チャンホ氏(51)は韓国人初の大リーガーの投手で、国民的英雄だ。ドジャースでプロキャリをスタートさせ、11年に日本球界のオリックスで1年間プレーし、12年に韓国球界に復帰した。
一方のリュ・ヒョンジン投手(37)は、ドジャース、トロント・ブルージェイズでプレーした左腕。大リーグでは通算78勝を挙げた。23年オフにブルージェイズを退団し、24年シーズンからKBOリーグのハンファ・イーグルスでプレーしている。
記事では、キムが米国で大谷と対面したことに言及している。大谷とキムの代理人は同じ「CAA」ということもあり、対面が実現したようだ。
キムは大リーグ挑戦するために、24年11月に渡米した。そして、ポスティング申請をする2日前に大谷と対面。キムが「2日後にポスティング申請します」と伝えると、大谷は「応援している」と激励したという。
大リーグのスーパースターから激励されたキムは、当時の心境について「何気ない言葉でしたけど、ありがたかったです」と語った。
大谷はキムのドジャース入りに喜びを隠さず、入団が決定した直後に自身のインスタグラムでMLB公式サイトを引用しながら、韓国語で「ようこそ友よ」と投稿した。