NHKの旅・散歩番組「ブラタモリ」が、この2025年4月に復活する。2024年春にいったんレギュラー放送を終了したが、再開を望む声が強く、24年秋の3夜連続放送してスペシャル版も好評だった。背景に、シニアのひとり旅人気の高まりがあるようだ。
年間40万円近くを旅行に
ソニー生命が50~79歳の男女1000人を対象にアンケート調査した「生活意識」によると、「現在の楽しみ」の1位は男女とも「旅行」だった。この1年で体験してよかったことも、ダントツで「旅行」。そのためにかけた費用は月平均3.2万円で、年間にすると40万円近い。
とりわけ、コロナ禍以後はひとり旅が増えていて、中高年向けの旅行誌 『ノジュール』(JTBパブリッシング)が読者(857人)に聞いたところ、ひとり旅経験者は86.6%にもなる。「誰にも気を使わず自分のペースで楽しめる」「ひとりだからこその没入感と感動を味わえる」「自分の予算に合わせて行動できる」というのが理由だ。
ひとりなら、誰に気兼ねすることなく、奮発して高級旅館でごちそうに舌鼓を打つ贅沢もいいし、ビジネスホテルに泊まって、地元のにぎやかな居酒屋を覗くなんてこともできる。気ままに旅をするなら一人に限るというわけで、それが中高年の旅の新しい楽しみ方に定着して来たらしい。