『金色のガッシュ!!』年賀イラストに韓国ファン「旭日旗」と批判 「謝罪と削除を」に雷句誠さん応じず

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   人気漫画『金色のガッシュ!!』などで知られる漫画家の雷句誠さんが2025年1月5日、元日に公開した年賀イラストに寄せられた、韓国のファンからの「謝罪と絵の削除を求める声明文」に反応した。

   争点となったのは、雷句さんが1日に公開した年賀イラストだ。

  • 日の出はめでたいものとされるが
    日の出はめでたいものとされるが
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年賀イラストに「強い批判のリプや引用」が届く

   代表作『金色のガッシュ!!』の主人公「ガッシュ・ベル」と「高嶺清麿」、仲間のキャラクター「パルコ・フォルゴレ」、巳年に合わせ蛇に変身した「キャンチョメ」などが描かれた年賀イラスト。背景は、淡い山吹色のストライプ模様が放射状にあしらわれている。

   このイラストが公開された後、雷句さんのもとには複数の韓国ユーザーから「旭日旗を用いた強い批判のリプや引用」が届いたという。

   雷句さんは、「これは年賀状の縁起物である日の出をイメージしたもの」と説明。続けて、「『旭日旗』というのはどうしても理解ができず、無反応、そして過激なものに関してはブロックをしていました」。「旭日旗に対する意見というよりも、雷句誠、個人への攻撃に見えた」ともしている。

   すると4日、「金色のガッシュ韓国ファン一同」を名乗るユーザーから、「旭日旗を連想させる背景が挿入されたイラストをXに投稿し、それに対して丁寧に意見を提案した韓国ファンをブロックした雷句誠作家の行為に、深い憂慮と遺憾の意を表明します」などとした声明文が届いた。

   「旭日旗は単なる模様ではなく、日本帝国主義と軍国主義を象徴する旗」だとし、「旭日旗を連想させる背景を公開する行為は、戦争や侵略のイメージを広め、否定的な景響を与える危険性があります」と訴えている。

   雷句さんに対し、「該当作品に対する謝罪と釈明」「問題作品の撤回および修正」「歴史的事実に関する再学習」を求めた。

世界中で「この日の出の表現が描けなくなります」

   雷句さんは声明を受け、イラストの制作にあたっての思いを以下のように明かした。

「この年賀状のイラストは日本の読者に向けて、おめでたい雰囲気の年賀状を届けたくて描いた。ということです。韓国の方々に不快感を与えるために描いたのではありません。ハッキリと言っておきます」

   韓国ユーザーからの要求については、「もちろん旭日旗に関する表現はこれからも注意いたしますが、今回の謝罪や絵の削除といった要求には応じられません」と対応を拒否。こう強調した。

「この年賀状イラストの背景は旭日旗をイメージしたものではない」
「要求を受け入れ、絵を削除したならば、世界中で絵を描く人たち全てがこの日の出の表現が描けなくなります」

   今回のイラストで雷句さんが背景に使用した放射状のストライプ模様は、フリー素材でも複数見つかる普遍的な表現だという。

「このデザインは新春の雑誌、漫画雑誌も含め、表紙のバックやカレンダーなどでもよく使われている絵柄です。それが全て使えなくなり、韓国の方の一言で、発刊停止まで追いやられることになります」

   謝罪や作品の削除に応じることで、「漫画家だけでなく、絵を描く人、TVやYouTubeなどで映像を作る人も含めて、日の出の表現が作れなくなる」と懸念を示した。

   同様の要求が続く場合には、弁護士をはじめとした有識者・団体らに相談し返事を行う意向。本件をめぐっては韓国の出版社とも相談する可能性があるとし、「もし、韓国の出版社から見てもこのイラストの削除の要請が出たならば、もう韓国での出版は怖くてできません」という。

   批判や要求を繰り返すユーザーは雷句さんの作品に固執しているきらいがあるとし、「旭日旗の表現ではなく、雷句誠への個人攻撃がしたいだけの可能性も十分あります」と不安も吐露。「どうか、このような意見を出される方が要求を思いとどまってくれることを願います」と訴えた。

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