解剖研修の写真をSNSに公開した美容外科医の黒田あいみ氏をめぐり、東京美容外科の統括院長・麻生泰氏がXを通じて臓器提供や献体に関する持論を明かし、波紋を広げている。
「失礼なやつだな」と高須院長
黒田氏は、2日に公開したブログで「今回は fresh cadaver (新鮮なご遺体の解剖)で勉強をしにきていて」とし、米グアムで撮影した複数の写真を公開した。解剖が行われている様子を背景に、複数の医師らで並んだ記念撮影写真や、解剖中の献体の頭部画像など。絵文字付きのコメントを添え、インスタグラムにも投稿し、黒田氏の倫理観を問う批判が相次いだ。
麻生氏は複数回にわたって黒田氏をフォローする投稿を行い、東京美容外科の沖縄院院長だった黒田氏について、解雇などの処分についても否定していた。しかし2024年12月27日、東京美容外科は公式サイトで、黒田氏を30日付で解任することを決めたと発表した。なお、麻生氏は26日までに一連の投稿を削除している。
一方で麻生氏は30日、遺体を前にお辞儀をする医師らの写真を添え、「これが本物の医者」とした一般ユーザーのX投稿を引用し、「こういうの撮影してあげるのがポーズってわからないのが大衆だな」と皮肉った。
美容外科・高須クリニックの高須克弥院長は、麻生氏の投稿を引用し「僕は昔からおなじみの患者さんにお別れのとき最敬礼します。ポーズなんかではありません」とした。
高須氏は29日にも、麻生氏が「ワンチャン、高須のかっちゃんは、漢気あるから、黒田先生を引き取ってくれないかなって考えた僕が馬鹿でした」などとXに投稿した件に触れ、「失礼なやつだな。なれなれしい。軽く見られたもんだ・・・不愉快」と嫌悪感を示していた。