生き残れる紙媒体とは?
そんな苦境に新型コロナが追い打ちをかけた。リモートワークで購読者の通勤客がめっきり減り、休業する駅売店も出た。これでは、駅売り・コンビニ売りの新聞は厳しい。さらに、円安で用紙や印刷インキも値上がり。体力を一気に奪われて、ついに2紙が廃刊・縮小ということである。
では、このままスポーツ新聞や夕刊紙は消えていくのだろうか。夕刊紙の経営幹部は「紙媒体としては先細りもいいところですよ。でも、ニュースや実用情報、企画もの、ライトノベルなどの記事提供媒体としては生き残れる。スポーツ新聞では2紙、夕刊紙はうちの1紙ですかね」とニヤリとした。さて、次はどこだろう。
(シニアエディター 関口一喜)