季節性インフルエンザは例年11~12月頃に流行が始まり、1~3月にピークを迎える。寒さのため、体温が低くなり代謝機能が低下、免疫力も弱くなるからだ。ウイルスの侵入を防ぐ鼻やのどの粘膜が乾燥によって傷み、ウイルスの感染が起こり易くなる。厚生労働省によると、2024年は1年を通して流行した2023年を除くと2009年に次いで2番目に早くやってきたという。
6つの手順を覚えておこう
インフルエンザの基本的な感染対策はまず、手洗いとマスク着用、そして人前で咳(せき)をしないエチケットである。
このうち「マスク着用」を徹底していれば、「咳エチケット」も守られるが、手洗いはしっかりしたやり方を確認しておく必要がある。
東京都保健医療局のウェブサイトによると、正しい手洗いの方法として6の手順を勧めている。
1・流水でよく濡らした後、石けんをつけ手のひらをよくこする
2・手の甲を伸ばすようにこする
3・指先、爪の間を念入りにこする
4・指の間を洗う
5・親指と手のひらをねじり洗いをする
6・手首も忘れずに洗う
これを30秒程度で行うのが目安だ。外出先からの帰宅時や調理前後などこまめに行うと良い。また、アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的だという。