「率直に言うと学生時代の先輩後輩でした」
突然の訃報に惜しむ声が相次ぐなか、「電撃大賞」をきっかけにデビューしたライトノベル作家の有象利路さんは「お互い口外しないように取り決めていたのですが、彼とは旧知の仲でした」と明かし、思いを吐露した。
「率直に言うと学生時代の先輩後輩でした」といい、有象さんが先輩、電磁さんが後輩という間柄だったという。
学生時代からラノベ作家を志していた電磁さんに対し、「創作すらしていなかった」という有象さん。しかし、電磁さんから「一緒にラノベを書きませんか」と誘われたという。
電磁さんに誘われるままに執筆活動を始めたという有象さんは、当時を「今思えば自分の人生の転機でした」と振り返り、「何故か私は初めて送った電撃大賞で最終選考まで残ってデビューし、一方で彼は一次落ちという、嘘みたいな本当の話になりました」。
「彼にしたら私は有り得ない存在に見えたらしく、以降私のことを『化け物』と呼ぶようになりました」「『有象先輩にラノベを書かせたのが自分の最大の功績』とよく彼は冗談めいて言っていましたが、やっぱり内心はきっと悔しかったのだと思います」とおもんぱかった。
ここ数年は疎遠だったといい、選考中の作品タイトルで応募を知ったとするも、「二次選考通過くらいだったと思うのですが、なんとなく私は彼が受賞する気がしていました」という。
「そしたらマジで大賞を取ったのでビビりました」と驚いた有象さんは、電磁さんと久々に連絡を取ったとした。