サードプレイス(第三の場所)を持つ人は、仕事と私生活で「満足度」が高い理由/マイナビ・朝比奈あかりさん

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利害関係のない純粋な交流が、リフレッシュとストレス軽減に

   J‐CASTニュースBiz編集部は、リポートをまとめたマイナビのキャリアリサーチラボ研究員の朝比奈あかりさんに話を聞いた。

――サードプレイスは、最近よく耳にする言葉ですが、特にビジネスの場で注目されるようになった背景には何がありますか。

朝比奈あかりさん サードプレイスは、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグによって1980年代に提唱された概念です。

自宅(ファーストプレイス)や職場(セカンドプレイス)とは異なる、リラックスできる居心地のよい場所を指します。それを持つことで、地域コミュニティーの活性化や社会的なつながりの強化が期待されるため、数十年後の現在も注目されている概念です。

現在、働く人に注目を集めている理由に、コロナ禍による働き方の変化が挙げられます。リモートワークが普及し、自宅と職場の境界があいまいになりました。重要性が再認識され、リラックスできる場所や新たな交流の場としての需要が高まっています。

仕事や生活のストレスが増加している今、ビジネスパーソンにとっては、利害関係のない純粋な交流がリフレッシュとストレス軽減につながります。ワークライフバランスの重要性が認識されるなかで、サードプレイスでの活動が、仕事の効率を高めるだけでなく、私生活の満足度も向上させると期待されています。

――リポートの具体的例を見ると、趣味の場、サークル仲間、公民館といったごく当たり前の場所・人間関係の印象がありますが、ほかにどんなケースがあるのでしょうか。

朝比奈あかりさん いくつかご紹介しますと――。
「地元の個人経営の飲み屋で、利害関係が全くない常連とコミュニケーションを取れる場所」(50代男性/IT・通信関連企業)
「ボランティア活動で、人とのつながりを深め、社会に溶け込める場所(30代女性/金融・保険関連企業)
「アカペラを続けているコミュニティーで定期的に活動している」(20代男性/メーカー勤務)
などがあります。
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