プロ野球楽天の元監督で、中日、西武、阪神でプレーした野球解説者の田尾安志氏(70)が2024年12月25日にユーチューブを更新し、ポスティングシステムについて私見を述べた。
「佐々木朗希は、実際1軍で4シーズン投げただけで...」
動画では、阪神の才木浩人投手(26)と佐藤輝明内野手(25)が今オフ、球団との契約更改交渉の席で、将来的にポスティングシステムを利用して大リーグに挑戦したいとの意向を伝えたことを紹介した。
才木、佐藤ともに阪神の生え抜きで、才木はプロ8年目、佐藤は4年目のシーズンを終えた。
阪神OBでもある田尾氏は、「才木投手は6年間、1軍で投げていますが、6年のうち、しっかり投げたのは3年。あとの3年は、2ゲーム、3ゲーム、9ゲームというような内容。(海外)FA権を獲得するのはまだまだ年数がかかる選手。佐藤輝明選手の場合はもうちょっとかかるかな」と分析した。
そして、今オフ、ロッテからポスティングシステムを利用して大リーグに挑戦する佐々木朗希投手(23)の名を出し、今後のポスティングシステムの傾向を、こう予想した。
「佐々木朗希投手は、実際1軍で4シーズン投げただけで、このオフにメジャーを目指して行っている。こういう前例ができると、どんどんポスティングでメジャーに行きたいという選手が増えていく。それも、今までのように、海外FA権を取得する1年前にポスティングで行っていた人が多かったが、1年前ではなく2年前、3年前、4年前からメジャーに行けないか、というというのを球団にお願いする選手が増えてくるのかなという印象を持った」
動画の中で、大リーグ挑戦を希望した才木と佐藤に関する阪神・藤川球児監督(44)のコメントを紹介。スポーツ紙の報道によると、藤川監督は「彼らの気持ちは間違えていません。ひとりのアスリートとして理解できます」などと語ったという。
「球団はどのように受けとめているのか」
このような背景の中、田尾氏は「2人のメジャーに行きたいという気持ち。これがまだ早いのではないかという人たちが多い。それをなだめようというところで、藤川監督がいろいろとコメントをしたと思う」と推測し、次のように持論を展開した。
「ポスティングシステムというのは、海外のチームに行って野球をしたいということ。そうなると、『来シーズン日本のプロ野球のことを考えているのか』と思ってしまう人もいる。そういうところで、『何を言っているんだ、こんな時期に』というふうに受けとめる方もいると思う。僕は、そういう気持ちがあるということを球団に伝えるのは、何の問題もないと思う。けれども、これはあえて表に出すことなのかなと感じた」
さらに、才木と佐藤の希望を受けた球団の姿勢にも言及。
「新聞に出るということは、球団はどのように受けとめているのかな、捉えているのかなと思いました。もし、そういうことを選手から言ってきた場合、『頭の中に入れておきます。けれども、これはまだ外に言うべきことではないので、マスコミの方たちにこの話はしないでもらいたい』くらいのことで良かったのではないか。それがどんどん外に出て行ってしまうのは、ちょっと残念」
才木は今シーズン、先発ローテーションの柱として25試合に登板して13勝3敗、防御率1.83を記録。一方の佐藤は、120試合に出場して打率.268、16本塁打、70打点で、出塁率と長打率を合わせたOPSは.766だった。
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2年連続の完封劇
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虎の子の1点
才木浩人が守り切る
回数:9
球数:116
安打:6
三振:6
四球:0
失点:0
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