「亡くなられた社員のご遺族からも『著者が特定されないよう協力したい』」
方丈社は24日、公式サイトに「お知らせ」と題した文書を公開し、Meiji Seika ファルマのニュースリリースへの見解を示した。
ペンネームを『チームK』とした理由について、著者は同僚の突然死をきっかけに「同様の悲劇が再び起きてはならないと考えた」といい、「同じように考えていた社員は著者以外にも複数おり、これがペンネームの由来の一つでもあります」と説明した。
その上で、「このペンネーム使用は、現役社員である同社員が特定されることによって被りうる不利益を回避する手段になると考えられます」とも主張。「ペンネームを『チームK』としたことで本書の価値が減じられるものではなく、筆者の属性によって内容が客観的事実に反することになるわけでもありません」とした。
「『チームK』の『K』は、故人のイニシャルから取ったものですが、亡くなられた社員のご遺族からも『著者が特定されないよう協力したい』とのお気持ちをいただき、『チーム』と冠することについても了解いただいておりました」ともしている。
著者が書籍を執筆した理由について「著者には、自らが属するMeiji Seika ファルマ株式会社の名を貶めようという気持ちは一切ありません」と断りを入れ、「むしろ会社のこれまでの歴史と伝統に誇りを持っており、むしろ今回のレプリコンワクチンが、自社に想定外の影響を与えてしまうのではないかと危惧して本書を執筆したものであることを、著者に成り代わって申し添えます」とした。