大リーグのサンディエゴ・パドレスからフリーエージェント(FA)になっている韓国出身のキム・ハソン内野手(29)の去就が、韓国で大きな注目を集めている。
「大谷と一蓮托生か?」
複数の地元メディアによると、複数の球団がキムに興味を示しているという。
俊足、強肩のキムは、20年オフにポスティングシステムを利用して韓国プロ野球(KBO)のキウム・ヒーローズからパドレスに移籍。地元メディアによると、パドレスとは4年契約で総額2800万ドル(約43億円)だったという。
パドレスではセカンド、サード、ショートのポジションをこなし、23年にユーティリティ部門でゴールドグラブを受賞した。大リーグ4年目の今シーズンは、シーズン途中に右肩を痛めた影響もあり、121試合に出場して打率.233、11本塁打、47打点だった。
韓国代表として、国際試合でも活躍するキム。その去就に注目が集まる中、地元メディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は2024年12月23日に、キムの特集記事を組んだ。
同メディアは、「『ドジャース、キム・ハソンが欲しくないのはおかしい』本当に獲得リストに上がった、大谷と一蓮托生か?」とのタイトルで記事を公開した。
「ドジャースは韓国で人気球団」
記事では、「キム・ハソンの有力な行き先として、ロサンゼルス・ドジャースが再び浮上した。今回は単に米国メディアの見通しではない。ドジャースの内部事情をよく知る関係者が、キム・ハソンがドジャースの獲得リストにあることを明らかにした」と報じた。
キムのドジャース入りの可能性について、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が報じており、「キムはおそらく最も興味深い補強となるだろう」などの見解を示している。
「スポーツ朝鮮」は、ローゼンタール記者の記事をもとに、次のように報じた。
「ドジャースは過去、韓国人メジャーリーガーであるパク・チャンホ、チェ・ヒソプ、ソ・ジェウン、リュ・ヒョンジュンがプレーして韓国でも人気チームとなった。来シーズンは、大谷とキム・ハソンがドジャースのユニフォームを着て一緒にグラウンドを駆け抜ける姿を見ることができるだろうか」
キムは大リーグで4年間プレーし、通算成績は、打率.242、47本塁打、200打点、78盗塁。出塁率と長打率を合わせたOPSは0.706。