星野源、紅白で『地獄でなぜ悪い』披露へ... 主題歌起用した監督の「性加害疑惑」想起で苦言相次ぐ

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   歌手の星野源さんが2024年の大晦日に放送される「第75回NHK紅白歌合戦」(NHK総合など)で、『地獄でなぜ悪い』を披露すると発表し、波紋を広げている。

  • NHK紅白歌合戦が行われるNHKホール(2017年撮影)
    NHK紅白歌合戦が行われるNHKホール(2017年撮影)
  • 星野源さんの公式X(@gen_senden)より
    星野源さんの公式X(@gen_senden)より
  • NHK紅白歌合戦が行われるNHKホール(2017年撮影)
  • 星野源さんの公式X(@gen_senden)より

「星野源は『地獄でなぜ悪い』を披露します!」

   星野さんの公式Xアカウントは12月23日、「12/31(火)19:20?放送の『第75回NHK紅白歌合戦』の曲目が発表となりました! 星野源は『地獄でなぜ悪い』を披露します!」と報告した。

   同楽曲は、13年10月のリリースで、星野さんも出演した映画『地獄でなぜ悪い Why don't you play in hell?』の主題歌として、同映画の監督を務めた園子温氏からのオファーを受け書き下ろされたものだ。

   園氏をめぐっては、22年4月に「週刊女性PRIME」などが、出演女性俳優らが性被害を受けたとの訴えを報じた。園氏は個人事務所「シオンプロダクション」で直筆の謝罪文を公開し、関係者に詫びながら「今回の週刊誌報道の記事については事実と異なる点が多く」とも書いていた。

   なお、園氏は一連の報道に対し訴訟提起を行い、24年1月に「この2つのインターネット上の記事を全文削除することを受け入れたことから、裁判上の和解により解決いたしましたのでご報告いたします」と報告。この和解により、インターネット上に掲載された記事は全文削除されている。

「本物の仲間なら、友が考えをよき方向に改めることを後押しするよね!」

   SNSでは、星野さんの発表に際し、あえて今年この楽曲を披露するという選択について疑問の声が上がった。

   音楽プロデューサーの松尾潔さんは、星野さんについて「パンデミックで誰もが平常心を保つのが難しかった時期に、1分間たらずの曲で心に火を灯してくれた星野源さん」とした上で、「ぼくは面識がありませんが、彼ほど優れた表現者なら、ポップミュージックはつねに弱き者の側に立つことを熟知していると信じています」。

   「選曲の背景にどんな事情があったのか知る由もないけれど、源さんもNHKもどうか考え直してください。あわせて、源さんと直接連絡が取れる音楽家たちが彼に提言することを切に願っています。本物の仲間なら、友が考えをよき方向に改めることを後押しするよね!」と呼びかけた。

   投稿には、「#地獄でなぜ悪い #園子温 #性加害 #性加害問題 #NHK紅白 #NHK紅白歌合戦」とのハッシュタグが添えられている。

   俳優の松崎悠希さんも、Xで本騒動に言及した。

   「星野源さん、これまで報じられてきた園子温の性加害に対し、何の意見表明もせず、まるで彼による加害行為が『無かったこと』かのように装い、華々しく紅白で、園がオファーして書いた『地獄でなぜ悪い』を披露し、声をあげた被害者の声を漂白し、園の復帰を後押ししたいのであれば、どうぞご自由に」

   別の投稿では、「私は『曲を書かれた当時の星野源さん』は一切批判していません」と断りを入れつつ、「2024年の、園子温による性加害が明らかになった今の世で、あえて『園子温自身を描いた作品』である『地獄でなぜ悪い』と同名の曲を、『国民的お祭り』である紅白で披露する行為が、どのような結果を生むのか、ということへの批判です」とつづった。

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