献体写真に「頭部がたくさん並んでる」と添え... 美容外科医の「解剖実習」投稿が波紋

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   東京美容外科の医師・黒田あいみ氏によるSNS投稿が波紋を広げている。

   解剖実習に際し、インスタグラムやアメブロに献体の写真を公開したことについて、倫理観を問う声が相次いだものだ。

  • 「東京美容外科」黒田あいみ氏の紹介ページより
    「東京美容外科」黒田あいみ氏の紹介ページより
  • 研修でグアムへ。黒田あいみ氏のブログより
    研修でグアムへ。黒田あいみ氏のブログより
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「今回は fresh cadaver (新鮮なご遺体の解剖)で勉強をしにきていて」

   黒田さんは東京美容外科・沖縄院院長を務める医師だ。トライアスロンでの日本代表経験もあるといい、「アスリート医師」として書籍も発売している。

   波紋を広げているのは、黒田氏が2024年12月2日に公開したブログだ。「いざ解剖研修@グアム!→打ち上げ☆」とのタイトルで、グアムでの解剖研修に際し、解剖の様子を撮影した写真などを公開していた。なお、投稿は23日までに削除されている。

   黒田氏は「今回は fresh cadaver (新鮮なご遺体の解剖)で勉強をしにきていて」とし、解剖の様子を複数の写真を交えて伝えた。解剖が行われている様子を背景に、複数の医師らで並んだ記念撮影写真も公開している。黒田氏は、笑顔でピースをしていた。

   公開された中には解剖中の献体の頭部の画像もあり、おおむねモザイク加工がされていたものの、一部は加工が外れたまま公開されているものもあった。

   一連の投稿にはランチに食べたというピザやサンドイッチの写真も並び、黒田氏は「いや~~~朝から晩までの解剖は本当に疲れました」「もうぐったりでした」などと絵文字混じりにつづっていた。

「解剖→打ち上げ だけでもやばい雰囲気なのに」

   黒田氏はインスタグラムでも「 fresh cadaver (新鮮なご遺体の解剖)解剖しに行きます!!」などとして写真を公開。中には、「頭部がたくさん並んでるよ」として、献体の頭部がずらりと並んだ写真に絵文字付きのコメントをつけた投稿もあった。

   解剖実習は、実際の人間の遺体を使い行われる。敬意と節度のある対応が当然とされる中、献体の写真を公開してのSNS投稿を行った黒田氏に対し、「解剖→打ち上げ だけでもやばい雰囲気なのに、まさか御遺体とピース写真とは、、」「学生でも解剖実習中にご遺体を使ってふざけるようなことをしたら一発留年だし、悪質だと停学・退学もありえるのに、お医者様がこれではねえ。。。」などとする投稿が相次いだ。

   Xでは、「解剖実習」「美容外科医」といったワードがトレンド入りしている。

統括院長は「アメリカで解剖している事ですので、日本ともルールが異なります」

   黒田氏が所属する東京美容外科の統括院長・麻生泰氏は21日、Xで「大変申し訳ございません。主催者の1人としてお詫びします」と謝罪した。

   その上で、「ただ、解剖をする事は外科医にとって、とても重要な意味を持ちます。臨床に携わる医師が解剖する事は、学生時代との解剖とは違い、患者さんに直結して還元できる事が大きいです。腕の良い外科医を作るうえではなくてはならないものだと考えています。全ては患者さんの利益になる事だと考えます」と解剖の意義にふれた。

   今回の黒田氏による投稿について「この写真は、アメリカで解剖している事ですので、日本ともルールが異なります」と釈明し、「投稿は既に削除されております。この事で臨床医師が解剖できる火が消えませんように願います」としている。

   麻生氏の投稿には、「こういった研修は勿論あるかと思います。けれどもなんともネットリテラシーの無い、ご遺体に対して敬意も感じられない文章の作り方とお写真の載せ方だなと感じました」「解剖することに怒ってるんじゃなくて、それをSNSにあげるリテラシーの無さや取り組む姿勢の軽さに呆れてるんだよ皆」など、論点が異なると憤る声が相次いでいる。

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