「よろしかったですか」「担当者にうかがってください」 若者の「ヘンな敬語」なんとかならないの

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敬語が多くなりすぎてヘンテコに

   ていねいに話そうとして敬語が多くなりすぎると、まわりくどく不適切な表現とみなされる。「校長先生がその本をお読みになられる」のように、同じ種類の敬語を二重につかうことを「二重敬語」という。「読む」を「お読みになる」と尊敬語にして,さらに尊敬語の「......れる」を加えている。また、「ご注文をお承りいたしました」もかなり過剰な印象を与える。「ご注文を承りました」とシンプルにできる。

   敬語はなぜ大切なのだろう。国の文化審議会の答申「敬語の指針」は三つの点をあげている。

(1) 相手や周囲の人やその場の状況について、「敬い」や「へりくだり」などの気持ちを表現する。コミュニケーションを円滑に行い、確かな人間関係を築く。
(2) 人と人が互いに認め合い、尊重し合う「相互尊重」を基盤とする。
(3) 自分の気持ちに即した、より適切な言葉遣いを選ぶという「自己表現」をめざす。 誤用や過不足を避けるため、敬語の知識や考え方を身につけることが必要。

   「敬語の乱れ」が気になる人は多い。ビジネスマナーとして敬語の使い方を社員研修でとりあげる会社もある。より良いコミュニケーションのために、気持ちを適切に表す「自己表現」だからである。

(ジャーナリスト 橋本聡)

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